2007年06月11日

直列円盤の謎:前編。(奈良市)

45-tyokuretu-en.jpg

何やら芝生上に、平たい石の円盤が一直線状に並んでいます。
これはいったい何でしょう?

 すっごいベタな疑問を投げかけてしまいましたが、案外と面白い展開がこの後あります(ほんとうです)。見捨てないで次回をお楽しみにしてもらえたらと想います。
posted by 遷都1297年記念事業協会 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 平城京の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

直列円盤の謎:後編。(奈良市)

tyokuretu-enban02.jpg

さて、お待たせしました(もう待ってもらえてないかもしれないけど)。直列円盤ですが、こんなやつでしたよね。確か。これがここには数列並んでいます。これはいったいなんだったのでしょう?

 即答したいですが、まずは、この直列円盤のある場所がどんなところかを見ていきたいと思います。

daianji-hondo.jpg

 直列円盤は、奈良市の大安寺という寺院境内の一画にあります。
その本堂が上の写真です。

 daianji-fukei02.jpg

 その奥にもうひとつ、建物が見えます。いずれにしてもとっても人間的スケールの庶民派(?)な寺院風景です。

 さて、あの直列円盤ですが、この寺院のどこにあるのでしょう。

nanmon-up.jpg

 しつこくひっぱりますが、それに回答する前に、大安寺の南門を見てみましょう。やはり庶民的スケールです。

nanmon-uchikara.jpg

 同様に南門を別アングルから。庶民的スケールとかいいましたが、なんだかえらく基壇だけでかくないですか?これ。

 そう、あの直列円盤は、この基壇上にあるのです。あのスケールアウトした基壇、実は大安寺創建時の南大門の基壇を最近復元したものだそうです。

 もうおわかりかと思いますが、あの円盤は南大門の柱の位置に石盤を設置したものだったようです。

 この南大門、基壇だけではなく、実は秘かに復元する予定があるとか、ないとか、、。いますんごく復元がブームだからね、奈良。

 それはそうと、こやつ、平城宮の朱雀門と同等のスケールを有していたそうです。朱雀門というと、、。

suzaku-mon.jpg

 うん、とっても大きいですね。でも、こんだけ野原っぽいと、巨大さが気になりません。しかし、、、。

 nanmon-enkei.jpg

 創建時巨大だった大安寺もいまはこんな庶民的なスケールの寺院として落ち着いています。ここに南大門を復元すると、、

 fukugen-fukei01+.jpg

 こ〜んな、とんでもない風景が出現します。なんの調整もなく、古代爆弾投下な感じです!!

 fukugen-fukei0122.jpg

 内観はこんな感じ。すっごい爆弾です。でも、とっても奈良ならではの企画アンド風景なので、実は見てみたい気がしています。

 次回は、もう少し、古代大安寺の伽藍などの話を紹介してこのシリーズの補足としたいと思います。またお楽しみにしてください。

posted by 遷都1297年記念事業協会 at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 平城京の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大安寺伽藍いまむかし。(奈良市)

 「直列円盤の謎。(赤窓045-02)」で、大安寺が創建時においては、とても巨大な寺院であったことをお話しました。

 現在の境内と、創建時のスケールの違いを南大門イメージとの重ねあわせで示しましたが、平面的にはどれくらいの違いがあったのでしょうか?

daianji-kozu.jpg

 これは大安寺境内を描いた古図です。境内南部には東西の塔がそびえたち、威容を放っています。確かにすごい大伽藍です。

 さて、現在の境内はというと、、、

daianji-gwbjo++.jpg

 図のピンク色の部分です。かつての伽藍の中心軸(南大門、中門、金堂、講堂、、)をはずした西脇にちょこんと現本堂が東面してあります。

 でもこれだけではかつての大伽藍と比較できないので、両者を重ねあわせた図を示すと、、

daianji-gwbjo+.jpg

 このようになります。現在の境内が無茶苦茶かわいらしいです。
かつての中心ゾーンがヴォイドになり、中心軸も90度廻転して東西軸へと変換されてます。西大寺を思い出すような空間変容です。

 というわけで、大安寺伽藍のいまむかし、でした。

 
posted by 遷都1297年記念事業協会 at 14:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 平城京の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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