2007年05月29日

幾何学の丘。(奈良市)

aproach.jpg

とある村落の小道に直交して、唐突に丘へと至るアプローチが開けています。さっそくここを進んでみましょう。

kofun-ele.jpg

 左手こんもり、右手は台形っぽい感じです。そう、これは明らかに前方後円墳です。

koen-kunugi.jpg

 左手のまあるい後円部分はクヌギの木が生い茂っています。夏にはカブトムシやクワガタ(奈良ではなぜかゲンジと呼んでます)がゲットできる予感満載です。

zenpo-bu.jpg


 そして左手の前方部。こちらは雑草がそよそよと風に吹かれてゆれてます。

zenpo-sonraku.jpg

 前方部を登ると南側に隣接して村落の家々の瓦屋根が見えます。

kofun-zukai.jpg

 この前方後円墳、「杉山古墳」というようで、奈良時代、大伽藍を誇った大安寺の創建時境内の北隅に位置しています(というより大安寺がこの古墳に隣接して伽藍を建立したのですが)。大安寺造営の際、前方部の一部は削りとられたようです。

zenpo-zukai-up.jpg

 その削り取った箇所にいまは村落の家屋が建っています。後円部分のクヌギの木を見るにつけ、この古墳、公園として整備(奈良っぽい放置気味で素敵な整備ですが)するまではこの村落の里山だったのでしょう。里山なのに、あからさまに幾何学立体。

 全く別の世界観の中で発生したものが並存融合する不思議な生活風景。おそらくほとんど日常に溶け込みながらも時折、古墳が古墳の世界観のままに現れたりすることもあるんだと想います。いきなり開く非日常世界への扉。

 D研究所の目指す風景の在り方のひとつがここにあります。
posted by 遷都1297年記念事業協会 at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 平城京の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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