2007年05月30日

反逆の城郭。(大和郡山市)

nara-koso-moku01.jpg

 大和郡山市街の一画に、大きな木造建築を見つけました。平入2階建てですが、中央部には入母屋屋根の上階が伸び上がり、3階建てとなってます。

 この建物、旅館か何かかと思ったのですが、普通の民家のようです。

 この一画をぶらぶらしていると、、

nara-kosomoku022.jpg

 また3階建ての家屋を見つけました。しかも部分的に3階ではなく、総3階建てです。平入なのも相まって正面に巨大な壁が垂直に屹立して、すごい迫力です。

nara-kosomoku02.jpg

 少し歩くとまた発見しました。木造で3階というと、いまでは珍しくもないですが、これらは現在よく見る木造と違い、垂直へ屹立しその威容を周囲へ放射する強靱な意志を感じます。

kyoto-koso02.jpg

 京都の五条河原町あたりにも3階建ての木造家屋が連続している一画がありますが(上の写真)、この一画は四周を道に削りとられたかのような不定形の離れ小島みたいな領域で、その狭小な土地ゆえに上へ上へと伸びざるを得ないものです。

 これにはここで生きていこうとする執念にも見た意志を感じます。

 ただ、大和郡山のこの一画は生きていくための情念ではなく、家屋の城郭化へ向けての意志があるように思われます。それぞれが城郭化して他を圧する風景が競演されているのです。

 その競演の素地が家屋が違和感なく連結するのに最適な平入(三角屋根でない側)の家屋であることが何とも不思議です。軒のそろう、隣同士で仲良くまとまった風景を強要されたことがある時破裂して、城郭への意志という反逆へと至ったのでしょうか?またこの町が城下町であることも何らかのかたちで作用しているのかもしれません。

 3階の木造家屋。生きるための情念であれ、反逆の城郭であれ、どちらも強靱な意志を感じる魅力ある建築的風景だと感じています。
posted by 遷都1297年記念事業協会 at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 大和郡山の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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